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イエス・キリストを通して御自身を示される神は、苦しむ者の叫びを聞いてくださるお方です。「助けを求める彼らの叫び声は神に届いた。神はその嘆きを聞き(中略)人々を顧み、御心に留められた。」(2章23~24節)とあります。神はモーセを召し、重要な任務を与えました。
「モーセは、舅でありミディアンの祭司であるエトロの羊の群れを飼っていたが、」(1節前半)モーセはミディアンの地に逃れ、祭司エトロの娘ツィポラと結婚しました。モーセもレビ族(2章1節)であり祭司の家系です。祭司は礼拝を司り、民を神に取りなす者です。モーセ、ツィポラ、エトロらが置かれたミディアンの地で、やがて始まる壮大な神の救いの御業が準備されました。
「あるとき、その群れを荒野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。そのとき、柴の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。彼が見ると、見よ、柴は火に燃えているのに、炎は燃え尽きない。」(3章1~2節) これは不思議な光景です。というのは、火が燃えて柴が燃え尽きるのが自然現象であるのに対し、火が燃えても柴は燃え尽きないという超自然現象だからです。自然と超自然の違いは何でしょうか? それは神が自然に委ねているものが自然現象であり、これに対して、神が通常の自然現象に何らかの特別な介入を行ったものが超自然現象です。したがって今回モーセが不思議に思った「柴は火に燃えているのに、柴は燃え尽きない。」(2節後半)は超自然現象です。そこに神の何らかの介入、別な言葉で言うならば、神の御臨在がありました。
「神は柴の間から声をかけられ、『モーセよ、モーセよ』と言われた。彼が『はい』と答えると、神は言われた。」。(4節後半~5節前半) ここに神のモーセの対話が始まります。
「『今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わがイスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。(中略) わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたたちはこの山で神に仕える。』」(10節~12節) 現在ではこの地に聖カタリーナ修道院が建てられています。
この神さまが今もなお共にいてくださいます。ですから恐れることはありません。たとえどのような苦しみに置かれても必ず救い出されます。この希望をもって生かされてまいりましょう。
【祈り】 全能なる神よ 本日の御言葉を感謝します。あなたはわたしたちを、御子イエス・キリストの十字架と復活による救いの御業によって、苦しみの絶望から安らかな希望へと導いてくださることを信じます。今年の受難節のはじめにあたり、主イエスの御名によって祈ります。
2月28日 受難節第2主日 出エジプト記3章14-22節 乳と蜜の流れる地
3月 7日 受難節第3主日 出エジプト記4章1-17節 モーセよ 行け
3月14日 受難節第4主日 出エジプト記4章18~31節 モーセとアロン
3月21日 受難節第5主日 出エジプト記5章1~23節 救いの懇願
3月28日 受難節第6主日 マタイ福音書21章1~11節 エルサレム入城
4月 4日 復活節第1主日 イースター マタイ福音書28章1~15節
4月11日 復活節第2主日 マタイ福音書28章16~20節 大宣教命令
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